FXとは、平日は24時間の取引が可能ですが、
その中でもトレードに向いている時間と、そうでない時間が存在しています。
トレードのスタイルによって向き不向きは変わってきますが、
時間別の値動きの特徴をしっかり押さえてトレードを行っていく事は、
今後、トレードで安定して勝っていくためには必須条件と言えます。
市場の特徴を押さえて、市場との付き合い方を見つけていこう
〜外国為替の1日の流れ〜
各市場のポイントを押さえて、トレードを行っていこう
1.ウェリントン・シドニー市場
1日の中で一番早く動き出すのがニュージーランドのウェリントン市場です。
日本時間の朝5時頃から取引がオープンします。
それに続き、シドニー市場が朝7時頃からオープンします。
市場の参加者は少なく、流動性の低い値動きのあまりない時間帯と言えます。
しかし、ここで注意点が一つ。
週末に大きな出来事やニュースなど、
相場に大きな影響を与えるような事があった場合、
一番早くこの市場が反応する事になります。
なので、月曜日の早朝は価格が大変乱れる事があるため、
かなりの注意が必要です。
リスクを考えると完全にオススメはできない市場となります!
・1日の中で一番早く動き出す市場
・流動性が低く、値動きはあまりない
週末のニュースや出来事の影響で相場が大きく荒れる事があるので要注意
2.東京市場
ウェリントン市場、シドニー市場に続いて、
午前9時ごろからオープンするのが東京市場です。
市場参加者の特徴としては、アジア圏の人たちが参加する事が多い市場です。
東京市場は9時〜15時で日本株の取引時間と同じになります。
東京時間で一番大切になってくるのが、
9時55分に各金融機関がその日に提示する基準レートを決定します。
この基準レートを『仲値』といい、
両替や取引に使われるレートのことです。
なので、この時間に向けて取引が活発になる傾向があります。
また、覚えておきたいのが
5日・10日・15日(5と10のつく日)は企業の決済日である事が多いため
海外での支払いのためにドルが多く買われる事があり、
「ドル高・円安」になり易いことも覚えておきたいですね。
東京市場は、取引高は世界全体の5%ほどと言われており
大きくトレンドが出る事は少ないと言えます。
東京時間に取引をしようとするのであれば、
円建ての通貨ペアでの取引が無難だと言えます。
というのも、取引をしている割合が日本人が多いため
ドルやユーロなどの通貨が主体で動くのは少ないためです。
円建て以外で取引をする場合は特に注意が必要だと覚えておいて下さい。
・仲値に向けて取引が活発になる
・円建ての通貨ペアでの取引が無難だと言える
・大きなトレンドが出る事は少ない
・円建て以外で取引をする場合は注意が必要
3.ロンドン市場
日本時間の16時ごろからオープンする非常に活発な市場になります。 取引高は世界全体の40%近くになると言われており、 17時を過ぎたあたりから市場参加者が急増していきます。 その為、大きなトレンドが出やすい市場と言えます。 主に取引されるのはユーロやポンドなどの欧州圏の通貨が活発になります。 ユーロ圏などで重要な経済指標が発表されたときなどは、 相場の動きが非常に大きくなることも多いタイミングです。 取引する人が増える為、流動性が大変豊富になるのでFXのトレードでは取引しやすい時間帯です。 特に17時〜19時ごろのタイミングはトレンドが出やすい傾向にあり、 トレードチャンスが豊富な時間帯と言えます。
・市場参加者が増え、大きなトレンドが出やすい時間に突入する
・流動性が高く、トレードチャンスが豊富な時間帯
4.ニューヨーク市場
21時からオープンする、1日のピークを迎えるニューヨーク市場
特に、ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる21時〜2時頃は最も取引が活発になり、トレンドの発生しやすい時間帯になります。
重要な経済指標が発表されることも多い為、トレンドが急に変わることも多々起こってきます。
トレンド転換が多い為、FXのいわゆる『だまし』が多くなってくるのもこの時間帯です。
値動き・流動性ともに活発なので短期トレードには非常に向いている時間帯と言えます。
この時間帯になってくると、アメリカ通貨の米ドルがメインになってくるので、
ドル建ての通貨ペアでのトレードが効率的と言えます。
米金利や米インデックスなどの動向をきちんと追いながらトレードしていきましょう。
・取引が1日のピークを迎える市場
・流動性が高く、ドル建てで効率的にトレードしていくといい
・トレンドが急に変わることも多いので大きく損をしないように注意 ・『だまし』に引っかからないように注意
5.まとめ
FXは平日であれば、24時間好きなタイミングで取引ができます。
しかし、24時間ずっとトレードをするというよりは
市場の特徴を押さえ、時間帯を決めてトレードする事がとても大切と言えます。
この記事を読んで、基本的には夕方〜深夜にかけてのトレードが望ましいというのもお分かり頂けたと思います。
特に、ロンドン市場とニューヨーク市場がオープンして2〜3時間は非常に相場が活発なので
トレードチャンスも非常に多い市場と言えます。
それぞれのポイントと注意点を頭に入れて、
あとはリアルトレードを覚えて、時間帯を絞って相場を読む経験値を積んでいけば
リスクを抑え、より勝ちやすいトレードを行っていけるはずです。
・市場の特徴を押さえて、時間帯を決めてトレードを行うようにする
・基本的には夕方〜深夜のロンドン市場とニューヨーク市場が活発なタイミングでトレードする事が望ましい
・リアルトレードで得意な時間帯を作っていこう
・始めは時間帯を絞らずにランダムな時間帯でトレードするのは避けよう